Vフォー・ヴェンデッタ
こんばんは、TTpです。
本日のエセ映画レビューは「Vフォー・ヴェンデッタ」
このぱっと見フザケタお面がゾロゾロ出てくる予告を見ただけではどんな映画かさっぱり判らず、
しかも原作がコミックと聞いたら今までのアメコミ映画を想像してしまって結構軽いノリで映画館に足を運びました。(※原作はイギリスで発表されたコミックです)
ところがですね・・・・社会性メッセージと現在・過去における社会や政府批判をこんなにも強烈にダイレクトに伝えている映画を久しぶりに見ました。
とてつもないです。
配給会社は製作がウォシャウスキー兄弟という事もあって「マトリックスのスタッフによる製作!」という謳い文句で娯楽大作っぽく宣伝していますが、主題は重く、見ている間中は常に考えさせられます。
テロリズムに対する感情は私自身非常に不快なものを持っているのですが、今回のこの映画では自分が持つべき「信念」や「正義」というものの強さがいかに必要であるか考えずにはいられません。
主演のナタリー・ポートマンは自身がイスラエル出身のユダヤ人であるが故にこの映画にかける意気込みが非常に感じられますし、(劇中至るところでユダヤ圧制を連想させます)”V”を演じたヒューゴ・ウィービング(「マトリックス」のエージェント・スミスです)は一度も仮面を取る事無く映画が終わりますがその演技たるや主役のポートマン以上の圧倒的な存在感です。(役者としては非常にリスキーな選択だったと思います)
彼が素顔を見せずに映画を終えたこと自体も非常に大きな意味があって、私はこれで正解だと思いました。
私たちは(私は)どれだけ「信念」を貫きとおせるのでしょうか?
また、「信念」の為にみずから手を血に染める事を容認できるのでしょうか?
答えはきっと出ないと思いますが、多分もう一度この映画を見るために映画館に足を運ぶと思います。
コメント
お久しぶりです、安どです。
この作品の原作者は映画に関しては非常に不快に感じてます。
日本で言えば士郎正宗の漫画の攻殻機動隊の一コマ(一場面)での
情報量はハンパではないのをご存知かと思いますが
日本ではそこら辺をアニメでは上手く処理をしています。
投稿者: 安ど | 2006年04月23日 23:35
お久しぶりです安どさん、こんばんは。
原作×映画というのは常に違っており、観ている者にとって解釈や受け取る感じ方はかなり変わってきますよね。
例えば名作として名高い「シャイニング」言わずと知れたスティーブン・キングの小説を映画化したものですが原作者のキングはこの映画を非常に嫌っていたそうです。
私はジャック・ニコルソンの鬼気迫る演技に恐れおののきとても良い映画だと思っていたのですが、元々の世界を構築した人間には受け入れられなかったのでしょうね。
今回の原作者の方も自分が意図した世界観と違っていたので不快に思われたのではないでしょうか?
この物語も私は原作を読んでおりませんし、あまりつっこんだ事を言えずに申し訳ないのですが今回は「映画」として私の感想を書かせてもらいました。
「エセ」映画レビューなので評論家と違って個人的感情が多分に含まれているのはご容赦くださいね。
よろしければ安どさんの感想も是非お聞かせください。
自分以外の人がこの映画を見てどんな感情を持ったのか大変興味があります!!!!
投稿者: TTp | 2006年04月23日 23:59